nc旋盤って難しいのは始めだけ!少し分かると楽しくなります

NC旋盤って、地味で難しいそう。それとも簡単そうな感じ?

良く分からない!というNC旋盤加工を行う、若きエンジニアへ伝えたい内容です!

旋盤

始めは少し難しく感じるけど、機械特性さえ体と感覚で身についてしまえば、簡単です!簡単というと、言い過ぎですが楽しくなるのは間違いありません。

 

それでは、

  • nc旋盤が難しく感じるポイント
  • 『簡単かも!』と感じるようになるキッカケ
  • 楽しくなるポイント

の3つを紹介していきます。

 

nc旋盤の会社に勤め始めた。もしくは、興味を持っているあなたへ向けた内容です。機械加工について全く触れた事のない方は、少々難しく感じるかもしれませんが、技術的なことなのであしからず。

 

スマホだって、説明者をガッツリよんでから操作しますか?取り合えずいじってみて、気が付いたらある程度使えるようになっている。

 

機械加工も、nc旋盤も一緒です。

私もかつてNC旋盤加工をやっていましたのでね♪

では、いきます!!

 

NC旋盤が難しく感じるポイントとは

まず、NC旋盤が難しく感じる一番のポイントは、加工軸方向の違いにあります。

私達が普通に暮らしている世界では、Z方向と聞くと高さ方向を意味していることが多いですよね!例えば、算数で出て来る立方体など。

 

また、機械加工をやったことがある人、CADやCAMを扱ったことのある人では当然のようにZ軸は高さを表していることが多いですね。

 

フライス加工やマシニングでも、Z軸方法は高さ方向!

 

ところがNC旋盤や汎用旋盤では、Z方向が作業者側から見て左右、つまり長さ方向がZ軸にあたります。これが、初めて旋盤作業をするうえで、頭の中が混乱してしまうポイントです。

 

NC旋盤の基本!

鉛筆削りで例えると、鉛筆を削っていくとどんどん長さが短くなっていきます。この鉛筆の長さ方向が、旋盤加工で言うところのZ軸方向にあたります。

 

まずは、このZ軸方向が算数や理科、ゲームの世界などで言われている高さと違うってことを頭だけでなく、感覚として認識できるようにしましょう!

 

すると、始めの難しいって概念が取りさらうことができます。

 

おまけに言うと、X方向は直径方向にあたります。

鉛筆削りでいうと、鉛筆の芯の太さを細くするか、太くするか。

 

この方向がX軸方向になります。

 

それ以外の軸は、始めはほとんど意識しなくて平気です。理由は、Z軸とX軸の理解が違和感なく身体で覚えられると、自然とY軸やC軸もすんなり把握できるようになります。

 

NC旋盤でX軸のぶれとは?

専門的に言うと、NC旋盤では

  • X軸のブレが出ている
  • 偏芯している

という言い方をします。

 

本来だとこのように↓なっていなければならないのですが、

NC旋盤X軸偏芯1

 

何かの原因で中心がぶれてしまった場合

NC旋盤 X軸ブレ

このように、ふたつの形状の中心位置がズレてしまった場合を偏芯と言います。

 

また、まんまるの形状で無ければならないものが、微妙に楕円になってしまうこともあります。こうなってしまっては、何かの軸として使われる商品として、価値はありません。

 

車のタイヤを支えている軸がぶれていたら、怖いですよね!

ブルン!ブルン!!

となって、危ないです。

 

これらのことを一般的に、

  • X軸のブレが出ている
  • 偏芯している

と、旋盤業界(加工業界)では言います。

 

実際ぶれてしまうと言っても、NC旋盤業界でのブレ量は、0.005㎜だったりどんなに大きくても0.02㎜だったりです。

 

このようなほんの少しの量でも、そのほとんどの場合NG(不良品)になってしまいます。

 

NC旋盤でX軸がブレてしまう原因とは?

一般的に、X軸のブレが起きてしまう原因としては、

  • 材料そのものが曲がっている
  • チャックとブッシュがすり減っている
  • チャックとブッシュの締め付け加減が適正でない
  • 刃物が切れなくなってきている
  • 油のかかりがわるい
  • 油が劣化している
  • 送りが早すぎる
  • 切削量が多い
  • 加工プログラムが適正でない

 

ざっと挙げただけでも、原因はさまざまです。

 

また、材料によっても条件は全く違ってきますので、ここらのことは経験で覚えていくしかありません。

一見難しそうですが、1年も真剣に機械を扱ってれば、だいたい身についてきますよ♪

 

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NC旋盤が簡単かも!?と思えるキッカケ

NC旋盤が簡単かも!?

と思えるきっかけですが、これは上記のZ軸方向とX軸方向の理解が出来るようになった頃です。

 

無意識で、

部品の全長(長さ)を長くしたい時に=Z方向へ補正をする。

 

直径(太さ)をもう少し太く(細く)したいので、X軸方向へ補正を入れる。(入れる係数は、半径分)

 

これがマイクロメーターで測定して、あれ?!公差から外れちゃう!!

と思った時に、

 

1分以内(理想は30秒以内)で瞬時に補正入れが出来るようになる

この判断と作業が身に付くと『NC旋盤って簡単化も?』と思えるようになってきます。

 

実際は、コレが出来たからって、NC旋盤は簡単ではありません。しかし、この作業が出来るようになって来ると、精密部品の寸法管理を操ってる感が宿り、

nc旋盤の苦手意識を取りさらうことが出来るでしょう。

 

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NC旋盤が楽しくなるポイント

NC旋盤のポイント

つづいては、NC旋盤が楽しくなるポイントです。

これは、もの作り業界全般的にもいえることですが、楽しくなる⇒仕事をしてて喜びを感じるポイントです。

 

それは、

  • 初めて自分で作ったプログラムで製品が出来た時
  • 寸法を変えたい!と思った時、入力した数値が一回で狙い寸法になった時
  • 難しいと言われてた製品が作れた時

代表的な3つを上げてみました。

 

ちょっとマニアックですかな?

しかし、nc旋盤をやり始めて間もない方でしたら、きっと分ってもらえると思います。

 

楽しくなるポイントってまだまだありますが、自分の思っている通りに機械が動いてくれたときって、

『NC旋盤って楽しいかも!?』

と、感じました。

 

NC旋盤も、CAD/CAMを使って、自動でプログラムを作ってくれます。しかし、現在も加工プログラムは手打ち(手動で入力)するところもまだまだ多いのが現状です。

 

NC旋盤で2~3年やってると、簡単な加工プログラムなんて、5分もあれば作れてしまいますからね!

 

たとえCAD/CAMが優れていても、簡単な形状くらいは手打ち入力でプログラムを作った方が、本当の意味で、NC旋盤のことを理解できますし、その方が早かったりします。

 

手打ちが出来ると、CAMで出力されたプログラムをみて、機械の特性や材料によって『ちょっとした細工』をする応用がききます。

 

この、応用がきくところが楽しくなってくるポイントですね!

 

同じ形状で同じ刃物(バイト)を使っても人によってプログラムの作り方が若干違ってくる

 

NC旋盤で作る製品って、ほとんどの場合が同じ形状をいくつもいくつも、たくさん作るお仕事です。

そうなると、加工プログラムや油のかけ方一つで、1個あたりの加工サイクルは数秒(数十秒)と変わってきます。

 

これが、100個、1000個・・・と数がふえてくると、1個あたり3秒変わっただけでトータルで見ると大きく変わってきますからね。

 

ここらの感覚的なことが身体で感じ取れるようになってくると、きっとあなたはもう素人ではありません。結構な技術者なので、自信を持ってより高度な技術を楽しみましょう!!

 

★あるていどNC旋盤の技術が分かってきたら、最悪の場合営業へ転職してもその時に学んだ事は存分に活用できます。

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でも、どうせならNC旋盤の技術をもっと身に付けた方がより打合せ時でも、説得力が上がりますよ!

 

まとめ

ついつい長く書いてしまったので、まとめると

 

nc旋盤が難しく感じるポイント

  • Z軸方向が上下ではないことの違和感が難しく感じてしまう。

 

NC旋盤が『簡単かも!』と感じるようになるキッカケ

  • 加工軸方向の理解度が身についてきて、補正値を瞬時に反映できた時

 

NC旋盤が楽しくなるポイント

  • 自分で加工プログラムを自在に操れるようになってきた時

 

ここらがわってくると、

『NC旋盤って難しいかも!?』から、

『NC旋盤って楽しいかも!』となってくると思います。

 

現在はNC旋盤とは違う道で製造業をやっていますが、今でもNC旋盤で身につけた技術と楽しさは、存分に活かされています。

 

参考になれたら幸いです。

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