NC旋盤の仕事が辛いと感じたら読んで下さい

NC旋盤の基本ペンチレス

NC旋盤の道へ進みました。

入社して、現場へ配属されましたが、切子掃除や重い材料の運搬、そして油まみれになってもうイヤ!辛すぎ!!

 

頭のなかに『もう辞めようかな』

そんな言葉がよぎって来たのでしたら、辞表を書く前に伝えたいことがあります。

 

私も元NC旋盤加工者です。

だからこそ、伝えたいことがあります。

 

NC旋盤でネジを作っているんじゃない。夢を作っているんです!

NC旋盤業って、すごく地味です。

小さなボルトやネジ、どこに使うかわからないような小さな部品、それをただひたすら作り続ける。でも、そうじゃないんですよ。

 

そのネジ1つが無ければ、ロケットは飛びません。

そのボルトが無ければ、自動運転自動車は動きません。

 

その部品が無ければスマホは完成しません。

あなたの作っている部品があるからこそ、世の中がこれほど充実してハイテクなものが作り出されているのです。

 

AIロボットでも、小さな部品の集合体です。

集積回路1つ取っても、それを作る為のハイテク機械を動かすためには、多くの工作機械が必要です。

 

あなたが作っている部品が無ければ、どれほど素晴らしい機械でも、動きません。

 

そう思ってみると、

すごく地味で、油臭いNC旋盤という職業ですが、ものすごく大切なお仕事です。

 

都心のビルの中でPC画面に向かっているIT企業の人達、職場でコーヒーを飲みながらお洒落しながら、楽しそうに仕事をしている。

 

でも、そのコーヒーを作る機械だって、お洒落なOLが使っている香水スプレーのノズルだって、NC旋盤で部品を作ってあげないと、コーヒーは飲めません。

 

お洒落な香水だって、お洒落な時計だって、作ることは出来ません。

 

NC旋盤は、みんなが幸せに楽しく過ごせる為の

 

夢に繋がる部品を作っていると思ったことはありませんか?

 

もう少し頑張って、仕事を極めてみると、カッコイイですよ。

 

NC旋盤の道を選んだ理由って何ですか?

あなたがNC旋盤の道へすすんだのには、少なからず何かの魅力があったからだと思います。

 

そうでなければ、製造業の中でも

NC旋盤という職業は、

選択肢に入って来ないでしょう。

 

私がNC旋盤の道を選んだ理由は

  • 量産の世界なので、安定している
  • もの作りが好き

 

他にもありますが、大きく分けると、

この2つです。

 

あなたは、

なぜNC旋盤という世界へ踏み込んだのですか?

 

理由の一つに『もの作りが好きだから』

という理由も、心のどこかにあったのではないでしょうか。

 

NC旋盤が嫌になってしまった理由って、次にあげる3つのことが主な原因だと思います。

私も、旋盤屋へ勤めていた時、やっぱり辛かったから分かります。

 

NC旋盤の仕事で辛いことベスト3

小さな丸い形状を作り続けるNC旋盤、もちろん複雑な形状を加工することもあります。

 

しかし、旋盤という機械の特性上、

使う材料は、丸くて長い材料を使う事がほとんどです。

 

時には、六角形や四角形の材料を使うこともありますが、どちらにしても長い材料を使いますよね。

 

それではNC旋盤加工をしてて、

誰もが辛いと感じる仕事をあげてみましょう。

 

  1. キリコ(削りカス)が指に刺さる
  2. 油まみれになる
  3. 材料が重い

 

NC旋盤業界では切っても切れない、厳しい仕事内容です。

 

しかし、これら3つの辛いことを克服してこそ、NC旋盤業への第一歩になります。

 

また、油まみれになって、腕や太股の毛穴が炎症を起こしてしまい、じんましんの様な症状が出ているかもしれません。

 

私も、NC旋盤業へ勤め始めて、3日目あたりから症状が出てきて、約1ヵ月くらいその症状が続きました。

 

でも、身体が慣れたのかな?

ハッキリとした理由は分かりませんが、じんましんの様な症状は、徐々に引いてきました。

 

もし心配でしたら、皮膚科へ行くと塗り薬を処方してもらえます。

 

 

NC旋盤の辛さ!切子が指に刺さった時はどうする?

指に小さな削りカス、

切子(キリコ)が刺さってしまった症状については、

これだ!

という対策はありません。

 

いわば、職業病ということで、半分諦めるしかありません。

 

指先に刺さった切子は、月日が経つと自然と取れてきます。

 

ただ、半分と言ったのには理由があります

 

  • 1つは諦める。
  • もう1つは予防する事です。

 

指先に刺さることを最小限に防ぐことは出来ます。

 

指に刺さりやすい切子は、

バイト

という刃物で削った金属の残骸が、鋭くて細かい針のようになっています。

 

これらの切子が出ている時は、なるべく握ったりしないようにしましょう。

 

特に真鍮を削っている時は、トゲトゲした切り子が出ますから、注意が必要です。

 

バイトという刃物はこう言う刃物です。

バイト

↑旋盤屋を辞めた後の会社で、部品製作時に私が作ったものです。

旋盤屋で身に付けた技術が活かされて、嬉しくなった瞬間です。

 

切子の話しに戻ります。

 

NC旋盤では、切子掃除は必要不可欠な作業です。

製造工程上、NC機械下には、30分1時間と経たずに大量の切子がたまってしまうこともあります。

 

真鍮の小さな部品などでしたら、なかなか削りカス(切子)は溜まっていきませんが、それでも半日や1日も放置しておくことは出来ません。

 

そこで、機械の下に溜まった切粉を掃除するとき、その時はスコップの様なものを使うようにしましょう。

 

きっと先輩たちは、キリコの種類によって、掃除の仕方を変えているはずです。

 

しかし、気を付けても刺さる時は刺さります。

 

そういう時は、胸ポケにトゲ抜きを常時もつようにして、ちょっとした合間に抜くようにしましょう。

 

刺さった直後(10分以内)だと、比較的抜けやすいです。

※あまりトゲ抜きばかりやっていると、先輩からお叱りを受けることもあるので、そこは上手い事やって下さい。

 

NC旋盤の悩み!油まみれを防ぐ方法

NC旋盤の機械を操作したり、掃除をしていると油汚れは避ける事が出来ません。

 

体質的に油のニオイが合わないと言う人も少なくありません。

ニオイにたいしては、工業系の製造現場で働く以上、防ぐことは困難です。

 

体質的にどうしても合わない時は、部署を異動してもらうか、違う業種へ転職もありかもしれません。

 

 

でも、入社する前に1回くらいは現場を見せてもらっていると思います。

 

ということで、油のニオイ対策については、触れません。

油まみれを防ぐ方法についての事を紹介していきます。

 

私がNC旋盤の会社で働いていた時、新人ほど油まみれになっていました。これは『慣れ』もあるので、あまり油を被っていない先輩の動きを観察してみましょう。

 

旋盤は回転するモーターが必ずあります。

そこへ油が掛かり、モーターが回転すると、当然のように飛び散ります。

 

ただ、四方八方へ飛び散るかというと、そうでもありません。

 

回転する部分を観察して、どの様になった時に勢いよく油が飛び散るのか、どの角度だったら油をよけられるのか、身体で覚えていきましょう。

 

みんな初心者の時は、全身油まみれになり、そして技術を学んでいきます。

 

油まみれになりやすい作業はどんな時?

NC旋盤の現場で油汚れが付かないことは不可能です。

特に油で作業着が汚れてしまう時は以下の作業の時です。

 

  • 機械下のキリコ掃除をする時
  • 機械内のキリコを除去する時
  • 段取りをしている時

 

これらを知った上で、やはり先輩の動きや方法を見て身体で覚えていくしかありません。

 

早い人でも入社して1ヵ月くらいは、毎日油まみれになっている人がほとんどです。

 

しかし、何度も繰り返して、油が掛かりにくい動き、角度を身体で覚えてくると、自然と油まみれになる回数も少なくなってきます。

 

入社して技術を身に付けるのが早い人と、油まみれになりにくい人は、比例しています。

 

NC旋盤で作られる製品は、0.01mmの精度が必要なものもよくあります。

 

ハッキリ言って、肉眼では区別が付きません。

 

そして、測定する計器

マイクロメーター

これですね、ミツトヨ製が製造業界シェアナンバーワンなのは言うまでもありません。

 

この計器を使って(他にも複数のマイクロを使用)、繊細な測定をすることと、油が飛び散る機械の動きを読み取ることは、

全く違うようですが、同じことです。

 

観察力のある人は、油まみれにもなりにくいです。

 

もし、せっかく入社したNC旋盤の会社を辞めようかな。そう思った時は、入社直後と現在で油の汚れ方、変わっていませんか?

 

最近油まみれになる回数が減ってきた気がする。

そう感じていたら、それは

着実に技術が向上してきている証ですよ!

 

 

NC旋盤機の後ろへ運ぶ材料が重くて辛い!

NC旋盤は、一度段取り(機械セット)をすると、自動でどんどん同じ製品を作り続けます。

 

そのため、機械の後ろに乗せてある材料は、みるみる減っていきます。

 

特に1つの製品が長い製品だと、2mの材料でも、1時間で数本無くなってしまうことだってあります。

 

そこで、材料が切れて機械が止まってしまわない為に、常に機械の後ろ(自動給材機)に材料を乗せておく必要があります。

 

機械の台数が多いと、ホントに大変です。

しかし、そういう時は思い出して下さい!

 

材料運びは体力トレーニング

 

そう思って、材料を運ぶとあれほど重くて嫌だったことが、ちょっとしたウェイトトレーニングと思えてきませんか?

 

お金をかけずにトレーニングをしている。

 

そう思いながら材料を運んでいた私と当時の同僚は、例え重い鉄の材料でも、それほど苦と思わなくなりました。

 

材料運びがあまり苦痛と思わなくなってくると、次はどの機械がどれ位の間隔で材料が切れてくるか、感覚で覚えてきます。

 

これも、やっぱり慣れが必要です。

 

機械を多く使った職場で、一番のロスは

  • 機械と停めてしまう事

です。

 

ロスが減れば、売上が上がりいずれお給料へも反映されてきます。

 

NC旋盤が辛いと思った時のまとめ

これだけは覚えておいてください!

 

製造業で働いていくうえで、NC旋盤業で培った経験はどの分野へ行っても通用します

 

  • 設計をする時
  • 組立てをする時
  • デザインをする時
  • 製造関係をマネージメントする時

 

私が今まで会って来た多くの企業の人で、

この人は凄いな!

そう感じた人のほとんどは、旋盤加工の事を非常によく知っています。

 

また、画面や卓上だけの経験しかない人は、本当のもの作りの楽しさを知りません。

 

そして、心底

凄い!と感じたことは有りません。

 

たとえ1年間でもいいから、

製造業で今後も働いていくのでしたら、

 

極められなくてもいい。

ただ、基本的な事を知る為にもう少しNC旋盤ということを知ってみることをお勧めします。

 

それでも、やっぱり合わない。

 

そう感じる様でしたら、NC旋盤の知識と知恵を学んだうえで、次なるステップで頑張ってください。

 

必ず、あとで役に立つ時がやってきますよ。

 

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