同じ職場の先輩は、新卒入社で勤続20年目のベテランです。
先輩の年齢は41歳で、今回初めての転職をしようと思っている状態です。
そこで、2回転職経験がある私に相談をしてくれたので、記事にします。
転職するなら35歳まで。
求人コーナーを覗くと、まず目に入ってくる壁は
年齢的な壁です。
しかし、先輩(Aさん)は、その年齢的な壁を乗り越えて初めての転職をする為に、不安な気持ちでいっぱいです。
また、私はその先輩(Aさん)の後輩で仕事を教えてもらっていた立場です。
転職について私は、現在の会社で3つ目になりますので、そういう面では少しだけ先輩です。
だからきっと、他の社員には相談出来ない相談をしてくれたのでしょう。
これから先の記事の内容は
- 勤続20年務めて転職を決心した理由
- 転職先の見つけ方とアドバイス
- 面接時の注意点
- 新天地で新人としての心得
と言ったことについて、先輩と私で話した内容を紹介していきます。
旋盤の道へ行くのでしたら
勤続20年の先輩が転職を決心した理由と彼の紹介
彼(職場の先輩)は、デザイン系の専門学校卒業後、製造業の試作品製造を扱っている会社へ入社します。現在、先輩と私が勤めている会社です。
そこで、3年、5年、10年と経ち
技術と役職もつきました。
ところが社内での職場移動や仲間のリストラ、自主退社などあり、彼の同期はほとんど残っていません。
それから彼も職場を3か所移動された経験があり、落ち着いた先は個性あふれるというか、社内でもちょっと浮いている感じの職場で、役職を任されます。
彼は役職が付いて偉くなり『指示をする側』より、指示をされる側が好きだったんですよね。現場で働く方が好きだったと教えてくれました。
もちろん現場の仕事もしますが、どちらかと言うと指示をしたり、部下の不具合対応をすることの方が多かったです。
自分でやってしまったミスではなく、
そのような仕事が多くなってきたと、教えてくれました。
しかし、部下はなかなか言うことを聞いてくれません。
言うことを聞いてくれない理由も、なんとなくわかります。
あと、他の部署から移動してきたので、その職場歴でいうとミスを出してしまった後輩よりも後から来た人材です。その後から来た先輩の言うことを後輩は素直に聞いてくれない。
優しすぎる彼にとっては、そういう精神的なストレスが、
勤続20年の経歴を自ら閉じようとしています。
そして、新たな『転職』という道を進もうとしています。
彼が私にこのような話しをしてくれたのは、彼の業務を私が引き継ぐことになったからです。
彼が勤続20年の節目に、転職を決めた理由は
- 指導側が嫌だった
- 職場内の人間付き合いが苦手だった
この2つだと私なりに思いました。
40歳を過ぎてから転職活動のアドバイス
男性の転職でネックとなるポイントの一つに、年齢制限があります。
一般的には、35歳までという区切りがあります。
彼はもう40歳を過ぎています。そうなると、ハローワークや求人広告なども一気に門は狭くなります。
そこで、現在の会社へ35歳を過ぎて転職してきた私に、コッソリ相談をしてくれました。
その時に私がしたアドバイスは、次の様な感じです。
ハローワークの場合、年齢制限があっても経験者ということで、35歳の区切りを越えて問い合わせをしてくれる時もあります。
とお願いしてみましょう。
すると、ハローワークの人もダメもとで会社へ連絡をしてくれることもあります。
これが個人の連絡の場合は、年齢制限で直ぐに切られてしまうこともありますが、ハローワークからの連絡の場合、相手企業も断りにくいからです。
相手企業が「とりあえず書類送って」と言ってくれることが時々あります。
そうなれば、その会社を狙える可能性が出てきます。
そのことを、彼(先輩)へ伝えました。
実際に私も、この方法でいくつかの会社へ履歴書と職務経歴書、案内状を送ったことはあります。
また、もう一つの方法として、
という方法もあります。
しかし、私の個人的な考えはオススメしません。
もともと知っているところなので、入社直後は有利になりますが、もし『合わない!』となった時、断る時のリスクが大きいからです。
取引先として接している時と実際にその会社へ勤め始めてからでは、
となる可能性もあります。
『隣の芝生は青く見える』
と同じような感じですね。
まわりは良く見えてしまうことの例えですね。
ちなみに今、私は芝生をベランダで育てています。
ですが、まるで『もやし』のような感じです。
勤続20年の転職とは話しがズレてしまいましたが、この芝生もきっといつかは立派な芝生に育てていくつもりです。
話しは戻り、
全く関わりの無かった会社でしたら、もし『合わない』となった時は、あっさり身を引くことはできます。後ろ髪を引かれる思いも少ないでしょう。
これらの事を彼(先輩)へ伝えると、凄く納得してくれました。
勤続20年後の転職面接時に注意すべきこと
これは、私の失敗をそのまま伝えました。
ポイントは3つ
- 面接を受ける会社で貢献できる特技を一言で言えるようにしておく
- 現在の職場の不満などは一切言わない
- 給料の事は相手が切り出してから
このことに気を付けると、35歳と言う区切りより
経験者優遇の条件が勝る感じを経験してきました。
簡単に言うと、あまりこちらが下手(したて)に出ない。
という感じの方が、相手側も興味を持ってくれます。
もっと言うと、
やや強気で行く!
といった感じです。
ミステリアス的な要素を雰囲気で残しておいた方が、相手側も自分に興味を持ってくれるからです。
このことは、今私が務めている社長から教えてもらった事です。
実際、私が現在の職場へ面接に来た時は、すでに2つの会社からOKはもらっていました。
1つは、前職の取引先です。
もう一つは、転職サイトで見つけた同じ業界の製造業です。
そういうこともあり、どうせダメでも他に行く会社はあるから。
そういう強気な気持ちで面接したのがどうやら、凄く好感と興味を持ってくれていたようです。
そのことをこれからまさに
転職しようと決心した先輩へ
そのまま伝えました。
先輩は会社が嫌で辞めようとしてますが、私にとっては結構居心地が良い会社なので、捉え方は人それぞれ違うんだな。と、感じてます。
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20年サラリーマンやってても、新天地では新人
たとえ経験者といっても、新しい会社へ移ったばかりの時は、誰よりも新人です。
高卒で入社1年目、19歳の人でも、その人の後に入社となれば、こちらが後輩です。
そのことは始めの1年は
「グッとこらえて!」
と伝えました。
その理由は、私が前職で中間管理職だった時に『私の後から入ってきた同学年の人』がいました。その人は、あまりに謙虚さがなくて、教える側としてはすごくやりにくく、直ぐにタメ口で話しかけて来るようになりました。
年も同じなので、休憩時間の時はタメ口でもいいのですが、仕事を教える・教えてもらう時は違います。
よく「イラッ!」と来た言葉は、
「あぁ、これ知ってる」
と、いう言葉です。
こっちは教えているのに少し経験があるから、ろくに話を聞かず作業(仕事)もそれなりに出来てしまうんです。
結果としては、仕事が出来たのでいいのですが、教えてる側としてはあまりいい気持ちではありません。
そのことを彼へ伝えました。
年齢を重ねた分、バカになれる技術も必要
私が初めて勤めてた会社の総務の先輩に教えてもらいました。その会社は、10年以上勤めてやむを得なく辞めることになった、今でもお礼の気持ちでいっぱいの会社です。
その総務の女性先輩から教えてもらったことで、今も忘れられないことがあります。
それは、
『バカになれる技術も大事だよ』
ということです。
目上の人や取引先とお話をする時に、話しの内容を知っていたとしても、ほとんど知らなかったフリをする。自分はそのことについて「無知」です。
と、時には使い分けることも大人のテクニックだよ。
そう教えてくれました。
もし、より多くの知識や知恵が聞けなかったとしても、少なくともその人は「聞いてくれた」ということに満足してくれます。
そうすると、自分に対して親近感や好意をもってくれることがほとんどなので、今後、別のことで困った時などに助けてくれるかもしれない。
そういうこともあるので、
『バカになれる技術も大事だよ』
そのように教えてくれました。
それは、私が辞める事になって片付けをしていた最後の日に教えてくれました。
勤続20年の先輩に転職相談を受けたことのまとめ
『バカになれる技術』のことを教えてくれた、総務の先輩で自分の母親みたいな大先輩へいつか恩返しをしたいと思っています。
そう思っていますが、実行できていません。
せめて、この記事を読んでくれた人へ伝えることで、その人が少しでも「なるほど!」と思ってくれたら、それは大先輩への恩返しでもあるのかな?
と、勝手に思っています。
私に転職の相談をしてくれた、
会社の先輩は
深くうなずき、『なるほど』と言ってくれました。
これから転職を考えている
あなたのお役に立てれば幸いです。
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