神社は神様が住んでいるところです。
神様へお参りする時は、礼儀正しく参拝するときっと良いことがありますよ!日本のしきたりを調べましたので、雑学の一つとして如何でしょうか。
- 鳥居の前に立ったら忘れず行いたいこと
- 本殿への参道で歩いてはならないところ
- 心と身体の清め方
- 参拝方法
- おみくじは何回引いていいの?
といった内容を記事にしてみました。是非、参拝前にチェックしておこう!
神社入り口にある鳥居ってなに?
まず、神社へ向かうと初めに見えてくるのは鳥居です。
鳥居は、神様の領域と私達の領域を繋いでいる門にあたります。
つまり鳥居は神殿への入り口です。
一番始めの鳥居をくぐると、そこは神様の領域です。その神の領域へ踏み入れる前には『一礼』をお忘れなく。
神様に対するご挨拶で、揖(ゆう)といいます。
でも、たくさん鳥居がある時はどうするの?
一歩すすんでは一礼、もう一歩進んでも一礼?
礼・礼・礼・・・??
このような時は、1つ1つ礼をする必要はありません。
たくさんならんで、1つの通路になります。
たくさんつらなってる鳥居は、神様のおかげで願い事が叶った。そのお礼として、参拝した方々が奉納されたものがほとんどです。
たくさん列なってる鳥居を1つ1つみてみると、奉納した人や会社名と月日などが記されていますよ。
また、たくさんの願いが叶った証である通路を通ることで、これから参拝する方へもその恩恵にあずかることが出来る。とも言われています。
まずは、
- 鳥居の前では軽く一礼をすることをお忘れなく。
鳥居をくぐったら真ん中を歩くのはNG!
ひとたび鳥居をくぐると、なんとなく不思議な空間に突入したような感覚になりませんか?そして、忘れてはいけないことが一つあります。
それは、本殿へ通じる参道では真ん中を歩いてはいけない。と言われています。理由は、真中は神様が通る道『正中』(せいちゅう)だからです。
なので、真ん中を避けて歩いて行くようにしましょう。
また、鳥居をくぐったら身分の高い低いはありません。
神様からみると、誰であろうと身分は下になります。その為、神様のところまでは自分の足で歩いていかなければなりません。
かつては、将軍であろうと武士であろうと、馬から降りて自分の足で歩いていかなければならない。とされていました。
そのため、大きな神社などで時々見かける、下馬や下乗と書かれているのは、その為です。
鳥居をくぐったら、
- 中央は歩かない
- 自分の足で歩いて本殿へ進む
ただ、赤ちゃんや車いすの方などは別ですよ。
神社で手と口を清める『手水舎』の手順
参道を歩いて行くと、お清めのところへやってきました。
『手水舎』(ちょうずや)というところです。
ここは神様へ近づく為にお清めをする場所です。
さて、きちんとしたお清めの方法はご存知ですか?私はなんとなく手を洗っていたのですが、ここでもきちんとしたお清め方法がありますので、紹介します。
初めにすくった一杯の水で行って下さい。
- 柄杓(ひしゃく)を右手に持って水をすくいます
- 右手に持ったまま左手を洗います
- 柄杓を持ちかえて、右手を洗います
- 洗った右手に柄杓を持ちかえて左手に水を受けます
- 受けた水で口をすすぎます(このときガラガラとしてはいけません)
- そのまま左手を洗います
- 最後に柄杓を元の位置に柄杓の底を上になるようにそっと戻します
以上の洗い方が、手と口を清める正しい方法です。
この時、音をたてないように行いましょう。
実はこのお清め方法は一般の人々が参拝するようになってから簡素化された方法で、本来のお清め方法はというと、海や川に入って身を清める方法が本来の方法でした。
ところが現在では難しい為、上記の手水舎でお清めをする方法へと変わってきました。
いつ頃から変わったのかは、はっきりわかりません。
ただ、伊勢神宮では内宮の手前に流れている五十鈴川(いすずがわ)で、手と口を清めるしきたりが残っています。河が手水舎となっているのですね。
これは、2000年以上前から続く日本の伝統的文化です。
神様へお参り!拝殿の手順
身も心もお清めされて、いよいよ神様のところでお参りです。
拝殿の前へやってきたら、ここでも正しい手順を覚えておきましょう。
お参り前の正しい手順を先に紹介します。
まず、神殿の前へきたら参拝の前のご挨拶をします。
- 一礼
- 鈴を元気に鳴らす
- お賽銭を投げ入れる
鈴は恥ずかしがらずに大きな音を鳴らしましょう。大きな音で神様はあなたのところへやってくると言われているからです。
そして、お賽銭は『ご縁』にちなんで5の倍数が良いとされています。語呂合わせですね。五円玉をたくさん用意しておくと良いでしょう。
ここからが参拝です。
- 心を静めてゆったりと深呼吸
- 二回、礼をします
- 手を大きく広げて二回、拍手します(この時右手はやや下にずらしましょう)
- 拍手の時ずれてた手を合わせてから心よりお祈りします
- お祈りが終わったら、深く一礼をします
この流れが一般的な参拝のやり方です。
『二礼二拍手一礼』と覚えておくと、間違いにくいですね!
二拍手する時に、右手をやや下にずらすのは神様とあなたがまだ一つになっておらず、身分も下の人間だからです。
そのあと、お祈りの時に両手を合わせることで、神様とあなたが繋がります。
お祈りをする時は、神様へ通じるように一心の思いでひたすらに願いを聞き入れてもらいましょう。
たくさんお願いをし過ぎた。ということはありません。
心残りの無いようにお願いを聞き入れてもらいましょう。
※ただ、神殿によっては違った参拝の方法のところもありますが、上記の流れた一般的な参拝のやり方です。
たくさんお願いをしたら、きっと心も晴れやかになって心地よい疲れと、充実感で満たされるのではないでしょうか。
この満足感こそが、『願いを叶えてくれる自らの力を授かった』とわたくしは信じております。
- 一礼して元気に鈴を鳴らしお賽銭は五の倍数
- 二礼二拍手一礼
- 精一杯お願いごとをする
参拝のあとのお守りは買っただけではダメ!
神様へ一心にお願いをしたら、気分もなんだかスッキリしたところで、お守りでも買って帰りましょう。
ところでお守りって、持っていれば何か良いことでもあるのかな?
いえいえ、お守りはただ持っているだけでは意味はありません。
お守りは、鞄や財布の中、車など普段よく利用するところに付けると思います。
これは、先ほど
『神様に丹精込めてお祈りした時の気持ちを普段も忘れないように』と、思い出させてくれるものだったりします。
また、家の神棚に飾って毎日お願い(お祈り)する。
そうすることで、謙虚な気持ちが身を引き締め、自らの努力と成果に繋がるのではないでしょうか。
参拝の帰りにお守りを買ったのでしたら、
時々握りしめて、
今、自分は神様にお願いした時の気持ちで一生懸命頑張ってるよ!
と自分に言い聞かせてみると、おのずと身が引き締まってきますよ。
参道に並ぶ屋台は帰り道に買って楽しもう!
特に初詣となると、参道では屋台がたくさん並んでいます。
参道の真ん中は神様が通る道。
先ほどその様な話しをしましたね。
その神様が楽しくして頂けるように、参道に並ぶ屋台は真ん中を向いて並んでいます。
屋台でお買いものをする時は、
手と口、心と身体を清める『手水舎』へ到達する前までに済ませておきたいですね。
屋台で並ぶ美味しそうなたこ焼きも、入口付近よりももっと奥の方が大きくて美味しそうだった!こっちには空腹を刺激する、イカ焼きの香りがたまりません。
なぁ~んてこともありますので、一通り見てから参拝帰りに気になるお店へ寄ってみるのもいいかもしれませんよ♪
- 参道に並ぶ出店でお買いものは手水舎の前までに
参拝といえばおみくじ!凶がでたらどうする?
参拝の後の楽しみとして、おみくじは欠かせませんね!
ところで
- 凶がでたら、どうしますか?
- おみくじって何回も引いてもいいの?
運勢を占ってくれる『おみくじ』ですが、じつは何回引いても大丈夫なんですって!
もし、凶が出て納得できない時は、大吉が出るまで何回引いても大丈夫です。
納得出来なかったおみくじの場合は、境内のご神木に結び付けてもう一度引いてみましょう。二回目も納得出来なかった時は、三回目を引いてみるもの有りですよ。
でも、凶が出たからといって運がついてない。と残念に思うだけでなく、何に気を付ければよいのかアドバイスが書いてあります。
人によっては、身を引き締める為にも凶を引いて良かった。
と思う意見もありますよ。
また、大吉や吉が出て『やったー!』と思った時は、財布などに入れて持ち歩いていると、お金を払う時に、この前の大吉だ♪と思えてきっとモチベーションが上がるのではないでしょうか。
神社で挨拶とおみくじのまとめ
神社へ行った時のマナーとして、一通りの流れを紹介してきました。
簡単にまとめると、以下のようになりました。
- 鳥居の前では軽く一礼
- 参道の真ん中は歩かない
- 本堂へ続く参道は乗り物厳禁
- 『手水舎』(ちょうずや)で手と口の清め方は左手⇒右手⇒左手で口⇒左手
- 一礼して鈴を鳴らしお賽銭は五の倍数
- 二礼二拍手一礼
- 精一杯のお願いをする
- お守りはお祈りした時の気持ちを忘れない為
- 参道の出店は手水舎の前までか帰り道で
- おみくじの引き直しは無礼にあたらない
地域や神社によって多少の違いはあります。
ただ、一般的な予備知識として少し知っていると、子供に説明する時などにちょっとぐらい役に立つかもしれませんね。
神社はパワースポットとしても人気です。心よりお祈りすると、きっと何かのパワーを授かったように感じるのは私だけではないでしょう。
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