テレワーク推奨、進んでますね!
最近、通勤電車に乗っていても駅構内や電車内のアナウンスで、テレワークや時差通勤の利用を推奨するアナウンス、流れています。
ところが、私の勤める製造業ではテレワーク、
向いていません。
でも、営業や資材など現場と直接の作業がほとんど無い業務の場合、テレワークが出来るのでは?
その様な話しが社内の会議でありましたが、結局のところテレワークが出来ずにいます。
この記事では
テレワークに向いてない製造業で働く人(私)の現状を紹介します。
製造業の現場はテレワーク無理でした
私の勤める製造業は、様々な工作機械を使って材料を加工して製品にしていく業種です。
その様な現場仕事ではワーク(材料)と工作機械を使う為、自宅での作業『テレワーク』で解決することはできません。
当然です。
ただ、加工用のプログラム作成でしたら、職場と同じPC環境さえ整えば不可能ではありません。しかし一般的なノートPCでは非常に厳しいのが現状です。
工作機械を動かす為のソフト(CAMなど)を扱うには様々な問題があります。
- PCのスペック
- OS
- ライセンス
主にこれら3つの問題がつきまといます。
PCのスペックは最近では高スペックのPCも安くなりましたが、グラフィックカードなど一般的な動画やゲームをする為のものと、CADやCAMを扱うものでは違ってきます。
また、OSは工作機械を動かす為のプログラム作成ソフト(CAMなど)が最新のOSに対応してないこともあり、実際の職場では古いOSをそのまま使わざるおえない状況も少なくはありません。
それならOSも新しくして、新しいOSに対応したCAMにすれば?と思いますが、そうなるとCAMのバージョンアップ料がとんでもなく高くなってしまいます。
(1台分で数十万とかCADの場合100万円超えも)
そして、ソフトを使用する為のライセンス、これが非常に厄介で、基本的に職場のCADやCAMなどは年間契約料(ライセンス料)を支払って利用しています。
インターネットを介してメーカーと繋がっているらしく、仮に職場のPCでLANケーブルを抜いてしまうと、CADやCAM上では
「ライセンス取得ができません」
といったエラーが出て使用できなくなってしまいます。
仮に自宅へ職場の大きなデスクトップPCをそのままもって行っても、私の勤め先の契約ではどうやら無理みたいです。
セキュリティーとか機密情報を扱っているので、情報管理がいろいろとあるとあって非現実的です。
製造業では、きっと私の勤め先と同じ様に、テレワークが出来ない現状があると思います。
製造業の営業もテレワークは難しかった
それだったら、営業や管理課はテレワーク出来るのでは?
今回のコロナ騒動が起きる前から、
という提案がありました。
しかし、その当時はすぐに却下されてしまいます。
ところが現在ではネット打合せが出来るのでは?という提案が再浮上して、会社でもいろいろと検討しましたが、わが社では非現実的でネット打合せは出来てません。
理由としては、
今まで電話とメール文章や添付資料でやりとり出来てたから必要ないのでは?
という意見もあるからです。
私の勤務先の業務は試作品を作っている会社なので、大勢での会議はめったにありません。ほとんどの場合、各メーカーの担当者(1人)です。
- 1対1で打合せするのにわざわざ顔を見ながら行う必要があるのか?
- PC画面を共有した場合、見られてまずいところ(相見積情報など)が万が一見られてしまったらまずいのでは?
- 現場の写真やCAD上での不具合を送付する為には会社の現場やCAD設計者の協力が必要
これらの状況を踏まえると、営業職だけテレワークというのも非常に厳しい現状です。
製造部の管理課のテレワークも非現実的だった
製造業の営業がテレワークに向いてないのだったら、管理課は?
勤め先の管理課の業務、主に外注に発注したり受け取ったり。
この時、やはり3Dデータが必要となってくるので難しいです。物品購入や材料の発注だけなら可能ですが、受け取ることは出来ません。
したがって、管理課も難しいのが現状です。
テレワークが出来ない製造業の対策
上記のようにテレワークが出来ない製造業では、どうしても出勤して業務を進めるしかありません。
そのためには、コロナウイルス感染予防の対策を十分にして仕事を回していかなければなりません。
誰一人として社内へ感染症を持ち込むことは避けるために、
- 出社時にうがい手洗い
- アルコール消毒
- マスク着用
- 打ち合わせ時は極力しない!どうしてもの時は大きな部屋で行う
- 社内電話で用件が済むことは済ませる
- 昼食時も各自、離れて食事をする
- 時差出勤を推奨する
- 業務内容によって、手が空いた人は特別休暇を取る
- 通勤途中や休日の感染予防意識を高める
- 少しでも体調不良が合った時はすぐに同職場、上司へ報告する
これらを徹底して、まずは社内感染を絶対に起こさないようにしています。
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テレワークが出来ない時の製造業の対策
私の勤めるものづくり中小企業では、テレワークで業務を進めることは非常に困難です。困難というより、無理です。
しかし、客先のほとんどは現在テレワーク中の大手企業様が多く、仕事の正式発注依頼はいつもよりも遅いです。
なかなかGo!サインを出してくれません。
理由は、担当者の上司、さらにその上司の承認を取るまでにいつもよりも時間がかかってしまうからです。
お客様あってのお仕事なので仕方がありませんが、正式発注から納品までの工期はいつもよりも短くなってしまうこともあります。
その様な状態ですが、納期遅れは出さずに仕事は回っています。
逆に、今まで以上に効率良く仕事が流れているような気がします。
たぶんですが、
- マスクが店で買えない時、取引企業の繋がりでいち早く社員分を確保し、小さな子供のいる家庭には家庭分も支給
- 消毒用アルコールを玄関、各部屋、トイレ、様々なところへ設置
- 仕事が少ない時は有給ではなく、コロナの為の特別休暇として休む
- 特に小学生までの子供がいる家庭優先で休みを取らせる
- 時差出勤を取り入れて、電車通勤の人は始業時間のくくりを無くした
- 車通勤を推奨し、通勤で使うガソリン代は全額支給
これらのことをいち早く会社が対応してくれましたので、それに伴い社員も今まで以上に効率良く作業を進められるようになったと思います。
個人差はありますが、小さな子供がいる社員の方で、確か5月は5日くらいしか出勤しなかった人もいたと思います。
でも、お給料はちゃんと支払われ、有給も使われていません。
お仕事をくれる客先企業は、本当はもっと新しい物を作りたいはず!という気持ちは、営業を通じて強く感じてます。
詳しくこちらの記事をご覧ください。
なので、テレワークは出来てませんが、細心の注意を払ってより良い物をお客様へ提供していきたいですね!
テレワークが出来ない製造業のまとめ
今回はテレワークが出来ない職業として、私の働いている製造業について現状と対策をかいてみました。
運が良いのか分かりませんが、極端な仕事量の落ち込みは今のところありません。
しかし、街の中はみんなマスク姿。
お店のレジ前や飲食店もフィルムカーテンで仕切られています。
この風景が当たり前になってしまうのか、いつか取れる日がやってくるのか分かりませんが、日々新しいもの作りの世界は動いています。
ものを生産して行かないことには、経済は回りませんからね!
私と同じく製造業で働くみんな、これからも良いもの作りを頑張っていきましょう!
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