衣換えはいつから?1000年以上続く伝統行事って?

衣替えはいつから?

5月後半になると通勤・通学で白いシャツ姿を多く見かけるようになります。そろそろ衣替えですからね。

 

一般的に夏服は6月1日からシャツ姿の学生さん、ビジネスマンに変身してきます。5月の第5週と6月の第1週は切替時期でもありますね。

 

また、冬服は10月1日から上着姿を多く見かけます。

 

そんな日本の風物詩である衣替えについて、日本では古くから伝わる伝統行事であったことのお話しです。

 

衣替えのと更衣の関係って?

衣替えについて、いつからという正式な書物はありませんが、どうやら平安時代から続く、格式高い貴族や宮中の中で行われていた、由緒正しい伝統行事でした。

 

※宮中とは皇族や天皇家系のこと

 

また、衣替えのことを、

更衣:こうい と呼び、

衣服を交換する行事や神事のことです。

 

現在でも『更衣室』って普通に使います。普段何気なく使っている更衣室ですが、あらためて考えてみると、

 

普段着⇒自由な時

制服着用⇒仕事モードへ切替え

 

気持ちの面でも切り替わる場だと思いませんか?

 

そんな衣替えという行事は、1000年以上も前の平安時代から行われていた、身を引き締める為の伝統行事『更衣』だったのです。

 

『更衣』に対するもう一つの意味

梅雨の到来

更衣とは、衣類を冬物から夏物へ、夏物から冬物へ交換する、日本の四季に合わせた衣装へ切り替えることですが、実はもう一つ大切な意味もあります。

 

それは、

厄や穢れを振り払うこと

です。

 

身近な事で言うと、普段あまり手を付けないところを掃除することを意味します。

 

衣類を収納しているタンスや棚、クローゼットの掃除はもちろんですが、心や気持ちの掃除のことも含まれています。

 

心の掃除とは、

 

厄払い や 穢れ落し

 

といった物質や数値では表現できないところの掃除の事です。

 

それが、衣替えのもう一つの意味です。

 

身近に考えよう衣替え!

少し固いお話しになってしまいましたので、身近なことで探して見ましょう。

 

衣類だったら、タンスやクローゼット、これから使う服を出したり、次のシーズンまでお休みという衣類を押入れへしまったり。

 

でも、その前ってクリーニングに出したり、天気の良い日に外へ干したりしませんか?

 

衣替えはそんな国民行事的なこともありますが、少し違った観点でみてみると、面白いことに気が付きます。

 

天日干しと厄落とし

天日干し

日本人に限らず、各国の文化でも長く使っていたものには魂や穢れ、厄が溜まってくるという考えが古くから浸透しています。

 

そこで、約半年間使ったものをまた来季使う為に、綺麗にしてしまいます。

 

その時に、ハウスダストやダニや汚れが付かないように綺麗にしてからしまいますよね。

 

この、ダニやハウスダストが、厄や穢れのようなものと考えれば、固いイメージも少し柔らかくなりませんか?

 

また、衣類を一通り出した時にクローゼットの奥に溜まった髪の毛やほこりなども掃除すると思います。

 

タンスの引き出しの奥も、よく見てみるとけっこう埃が積もっていることもあるので、ビックリですよ!

 

そんな感じで、現代流に解釈しながら衣替えをしてみましょう。

 

その時に、心の中で

『また寒くなったらお願いね!』

 

そう思いながら衣類の片付けをすると、気持ちもスッキリとしてくると思います。きっとこれが、穢れを取ることなのではないでしょうか。

 

時代ともに変化する衣替え

平安時代から行われるようになったと言われている『衣替え』ですが、鎌倉時代に入ると、衣類や布団だけでなく身に付けている扇子や髪飾りなども夏飾りに変わってきます。

 

また、江戸時代になると『春・夏・秋・冬』の年4回衣替えをすることが武士の家系では義務とされるようになりました。

 

これは幕府からの通達です。

 

一般庶民より裕福だった武士家系では、衣替えの度に身に付けている衣や装飾品を新しく手にします。

 

すると、消費が増え商人をはじめ、伝統工芸品も市場をまわるようになります。

 

今でいうと、季節物バーゲンみたいな感じですね。

 

6月の風物詩/夏越の祓(はらえ)

夏越の祓

6月になると身近な神社で、この様な輪を見たことはありませんか?

 

私は実際に見たことはないのですが、

これは

夏越の祓(はらえ)

という儀式で、この茅(ち)の輪という、輪を8の字を書くように3回くぐり、お祓いをしてもらうと厄が落とせるということで、年越しの行事と同じような意味合いが込められています。

 

神社巡りをした時に、受付で聞いて見ると夏越の祓情報を教えてくれたりしますので、お出かけの時に聞いてみてはいかがでしょうか?

 

まとめ

一般的な衣替えの時期は

夏は6月1日

冬は10月1日

となっていますが、前後1週間は予備日としてどちらの服装でも良いとされている期間が設けられています。

 

また、衣替えのもととなった神聖なる行事『更衣』とは、平安時代から地位の高い皇族や貴族の中で行われていた、厄払いや穢れ落しが由来とされています。

 

是非、衣替えをする時は厄払いの気持ちを込めて、衣類や布団など季節の物に感謝の気持ちを持ってしまうと、気持ちもスッキリとすると思います。

 

日本人ならではの風習やしきたりを少しだけ意識していくと、日々の生活で、心にゆとりが持てるような気がしませんか。

 

私は日本人でよかったな。

そう感じております。

 

今回参考にさせてもらったのは

日本のしきたりが楽しくなる本 

というセブンイレブンで売っていた本です。

 

最後まで読んで頂き有難うございました。

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