副業率が10%の勤務先で副業収入が本業を超えた同僚の体験談

あなたの会社で副業をやっている人はどれくらいいますか?

私の勤め先では、約10%の人が副業をしてます。

社長や役員など経営側の人達を除く従業員数は約80人、その中で私が知っている範囲で8人が副業をやっています。

 

副業を持っている人の業務内容は、

  • 肉体系(4人):月3~6万
  • WEB系(3人):月0.1~35万
  • 肉体+WEBのハイブリッド系(1人):1~8万

ちなみにハイブリッド系の1人は私です。

 

そのなかで、WEB系の副業をやっている1人が

昨年は会社の年収を超えたので、今年は会社年収の1.5~2倍を目指す!

と断言してきたので、その人と話した内容を紹介します。

 

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副業が本業を抜くまでの下積みは3年間

月収と年収が勤め先の給料を超えるかも?

と教えてくれた彼の副業収入は、当時月に1~2万円でした。

しかし、あと半年後にはドカン!と、まとまった収入があるかもしれない。

そのように私に言ってきました。

 

彼のWEB副業はアマチュア作家を目指すことです。この時すでに、彼はあるコンテストで入賞する自信があったのでしょう。

 

趣味の小説が人気作品に化けた!?

彼はもともと読書が好きだったので、自分でも書いてみよう。ということになりました。

ただ書いて自己満足で終わらないように、ネット上でよく見かける『小説投稿サイト』へ投稿してました。

期間として、約2年くらい。

ただ、この下積み2年間は月に数百円程度の収益がほとんどだったそうです。

 

それでも諦めずに小説を投稿していると、そのうちの1作品の人気が出て、急に月数千円分の収益になってきました。

※小説投稿サイトでは、読まれた回数(PV)に比例して換金できる仕組みがあります。

 

そして、3年目のきっかけとなった1作品では、ついに上位100位以内に入って人気小説家(アマチュア部門)の仲間入りです。

すると、3ヶ月も経たないうちにトップ10の常連となっていきます。

 

さらに3年目の秋に行われる大きなコンテストで、見事最優秀賞を受賞することが出来ました。

優勝賞金は、なんと100万円!

 

そのコンテストでは、上位入賞者を集めて編集社も同席したパーティーが開催されます。

※この時はまだ新型コロナが確認される1年前

 

副業作家デビューはWEB小説のコンテストがきっかけ

賞金をもらったらすぐに返すから!といって、彼は親から新調するスーツ代を借りて、都内の某ホテルで開かれるパーティーへ出席します。

人生初めてのインタビューや、書店でよく見かける出版社の方々との名刺交換。

 

パーティーの時の様子は、あまりに緊張していたのではっきり覚えてない。といってました。

ただ、そこで3社の出版社と契約についての話しをして、後日改めて1社と契約することになります。

サラリーマン業をやりつつ、小説を書くので3社(3作品)分は同時に書けないのが1社に絞った理由です。

ついに、アマチュア作家デビューです。

 

自由なストーリーが書けないジレンマ

彼は今まで自分の中で描いたストーリーを文章にしてきました。ところが出版社がつくと、その担当者から

○○○のところを□□□という感じで、×××のようなストーリーで次回へ続けてほしい。

といった注文が入ります。

 

もちろん原稿料を頂くので、編集者の言う通りにしなければなりません。勝手なストーリーで提出すると、突き返されてしまうからです。

 

その時私は、会社の休み時間などで時々彼の愚痴を聞いてました。

 

小説家って別の意味で大変なんだな…

サザエさんの『いささか先生』と『ノリスケさん』のやりとりが頭をよぎります。

 

その時彼のとった行動は、

出版社用の作品1つは編集者の指示通りに執筆を進める。

そしてもう一つは、今まで投稿してたサイトへ独自のストーリーで自由に描いた作品を投稿し続けることです。

 

この独自ストーリーを投稿し続けることで、彼のジレンマに対するストレスは解消されてました。

また、一度優勝作品を出してる新人作家なので、新作を出すとすぐにたくさんの読者が付いてくれる特権もあります。

そのおかげもあって、彼は出版社からの依頼を無事に提出し、原稿料を頂くと副業としての収入が一気に跳ね上がります。

 

原稿料は、言わないで!

と口止めされてるので言葉を濁しますが、3話のストーリーで数万円の依頼だったそうです。

 

副業作家としてついに出版化!

出版社からの依頼作品を3つほど書いたところで、ついに書籍の出版化の話しがやってきます。

3作品のうちの一つを長編化して、単品作として出版しよう!

という案件です。

執筆期間はおよそ3ヶ月、連載ではないのですが、途中まで書いたら出版社へ提出しその後の展開を編集者と打合せを繰り返して完結まで持って行くストーリーの作品です。

 

彼にとって初の書籍化は、とっても嬉しいことです。

そしてこの記事を読んでくれてる人が気になってると思う印税ですが、この印税って

『○万部初版で発行する』と、契約すると売れる売れないは別として、印刷部数分の印税が入ってくるんですって!

その後、追加があるとさらにその分の印税が入ってくるそうです。

 

業界では当たり前なのかもしれませんが、私としては初めて知りました。

そして彼が頂いた印税報酬は、約120万円だそうです。

(印税は書籍価格のおよそ10%)

 

原稿が出来上がり、イラストレーターさんに表紙や挿絵を書いてもらい、校正を行って出版されるまでは、原稿を書き始めてからおよそ半年かかったそうです。

 

その後、電子書籍化もされて印税の幅は増えたと教えてくれました。

 

そんな彼が教えてくれたのは、

書籍で10万部って、ものすごいことだよ!

ということです。

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コンテストで最優秀賞を取り、書籍・電子書籍も経験した彼が言う言葉は本当にすごいことなんだな。と心に響きました。

 

作家活動1年目に勤め先年収とほぼ同額収入

彼は作家デビュー1年目に、合計3作品を書籍出版します。

その後、どれも電子書籍化。

 

それ以外には、出版社からの依頼でコラムを数回書いたり、

投稿サイトへは引き続き投稿してたり。

 

それらの報酬全てを合算すると、10年勤めている現在の会社年収とほぼ同額の収益になる。と、教えてくれました。

 

新型コロナで副業の収益UP

彼がアマチュア作家としてデビューした翌年は、新型コロナウィルスが猛威をふるい始めた年です。

緊急事態宣言や在宅勤務・外出自粛などの影響で、自宅で読書をする人が増えたからでしょう。

 

書籍や電子書籍共に無名のアマチュア作家としては、なかなかの売れ行きでその勢いに乗って、3作品まで出版することが出来ました。

ほとんどのアマチュア新人作家は、3作品まで出版することは極稀で、だいたい2作目が出せたら良い方なんですって。

 

作家の才能が凄いんでは?

そう思って彼に尋ねたところ、

『いや、そんなこと全然ないですよ。ただ、読者が読みたい内容・今求めている内容を文章にしてるだけですよ。本が好きな人だったら、誰だってできますよ。』

『○○さん(←私のこと)もブログやってるんだから、やってみたら?』

と言われてしまいました。

 

彼に言われてしまいましたが、私は

別の方法(ブログや写真投稿)でいつか追いつくから!そしたら一緒に上手い高級料理でも食いに行こう。

と答えるのが精一杯でした。

 

しかし、年末に新しいノートPC(Photoshop作業には十分なスペック)を購入しましたので、それを使ってブログや写真投稿(編集写真)で彼に追いつきたいですね!

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副業で身に付くスキル

彼と私、そして同じ会社で副業をやっている人を客観的にみてみると、

本業はもちろん頑張って仕事をしてます。

 

ただ、別の顔(副業)を始めることで、少しづつ視野が広がってくると感じてます。

 

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冒頭で挙げた、

  • 肉体系(4人):月3~6万

この4名の方は、時給制の肉体労働系のバイトを会社とは別でかけ持ちしています。

バイトのシフトがあるので、本業へ差し支えないようにメリハリを他の人達よりも持って仕事をしているように見えます。

 

また、

  • WEB系(3人):月0.1~35万

の1人は上記のアマチュア作家の人です。

別の1人は作家の彼と同じ部署の先輩ですが、作家としては弟子です。

残りの1人は、私がブログを教えて趣味ブログを始めた人です。

最近やっと収益が発生するようになってきました。

 

WEB系に限ってではないと思いますが、特にWEB系の何かをやってみると、作家、ブログ、写真投稿どれをとっても共通して言えることがあります。

 

それは、マーケティング能力が少なからず必ず身に付きます。

それを上手く軌道に乗せたのが職場の仲間であり、アマチュア作家の彼だと私は思います。

 

副業で成功中の彼が会社を辞めない理由

最後になりますが、アマチュア作家として成功の道を走り続ける彼に質問してみました。

今後もっと作家として収入が増えてきたら会社辞めちゃうの?

すると彼は次のように言いました。

『辞めないよ。だって、いつ読者から見離されるかわからないもん。所詮、水商売みたいなものだよ。』

※決して水商売で働いている人達を見下してるわけではありません。

 

彼が言いたかったのは、サラリーマンみたいに安定した生活は作家だけでは無理。出版社に飽きられたり、読者に飽きられたら終わりだから。

その様に言ってました。

 

常に読者が飽きない為のネタを考えていかなければならない。

このプレッシャーは、サラリーマンで働く時の何十倍も彼は感じている。時には24時間以上感じてるし、逆にサラリーマンとして逃げ道があるからこそ続けられると思います。

 

たまにその様な真面目なことを語りつつ、普段は同じ会社の同僚としてくだらない世間話をしている良き友達です。

 

副業が本業収入を超えた人と共有してること

彼は作家として。

私はブログと写真投稿として。

だいぶ違うように感じますが、作品(ブログの場合は情報)を必要としている人に届けられるようなコンテンツを発信していく。

そのような意味では同じだと思います。

 

彼は私から『拡散や集客テクニック』を学びました。

私は彼から『読者が飽きない為の方法』を教えてもらってます。

 

リモート環境やWEB環境が急速に発展しつつあるコロナ情勢では、1つの仕事に拘らない方が今後の生活を豊かにしていくには必要なのではないでしょうか。

 

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