世界的な新型肺炎コロナウイルス感染症の拡大に終止符が打たれる日は、まだ当分かかりそうです。
ですが、世界や日本国内でも徐々に経済活動再開と景気回復を見越した動きが見えてきました。
私も日本人の1人として、まずは日本が早く確実に経済が回るようになって欲しいです。もちろん、感染症拡大防止は当然のことです。
その思いを記事にします。
国内需要を見つめあう絶好の時期とは
まず初めに、国の対応がすごく遅く不備が目立った、布マスクの配布。
後から批判することは誰でも出来ますが、私も思うことがあります。
どうして、始めから国内の中小企業が作る国内生産のガーゼマスクをやらなかったの?
遅れに遅れて配布された布マスク、
実際にしている人、見かけないですね。
私は電車通勤してますが、本当に見ないです。
国会のテレビ放送を観ても、配布されたマスクを付けてる議員さん、何人いますか?
本当に極一部しか見かけません。
今では市役所などで、余っている(不要な)マスクのボランティア回収箱なんてものが存在してるくらいです。
この配布したマスクの生産をもし中小企業やそれよりも、もっと規模の小さな町工場へ始めから発注してたらどうだったのでしょうか。
例えば、日本国内には国産タオルや手ぬぐい、絹・綿・麻などを扱ってる繊維会社がたくさん存在します。
それらを手掛けている複数の会社へ発注して、政府で統括管理。
国内で生産し国内需要で感染症予防対策をする。
この流れを
一番マスクが不足している時期
に成し遂げた政治家さんでしたら、私は間違いなく選挙では一票入れたくなります。
1世帯2枚のマスク配布に投入した、多額の税金を国内の製造コストや国内物流コストなど、国内循環に使うことが出来たら、どれほど良かったのでしょうか。
実際には難しいところもあるのかもしれません。
ですが、それを実現できる政治家は、かなり魅力的な政策だったと私は思います。
でも、過ぎてしまったことは後からなんとでも言えますので、今さら言っても遅いですね。
それでしたら、
と思います。
まさに今は、その
知恵とアイデアを発揮できる絶好の時期
だと思います。
国産品を1人でも多くの方へ
スーパーや商店などで『国産』という文字が書いてあると、つい目が行ってしまいませんか?
そして、
- 国産だから高い!
- 国産だから安心。
捉え方は様々ですが、私は両方感じます。
ところが、経済の物流が滞っている状態では、外国産の商品も決して安くはありません。
特にお肉や魚、野菜など今までは『国産品』を欲しいけど、ちょっと高いから海外品でもいいや。そう思い、より安くておいしそうな商品を手に取っていた人は多かったと思います。
しかし、ここ最近は外国からの輸入品も今まで通り入ってこなく、また海外の生産者たちも感染症予防の為、生産がスムーズに出来ていません。
その結果、海外(輸入)品でも値上がりしています。
逆に国産品は?となると、
緊急事態宣言が発令される前から、都内を中心とした生鮮職場では特定の商品を購入の方へ、無料で国産品を一品プレゼントしてくれるサービスが実施されていました。
お刺身なんてそうでしたね。
特定のお刺身を購入すると、さらに国産(養殖)のお刺身をもう一品くれるサービス、これはお魚を育ててる漁師さん達の生活を支える事にも繋がります。
飲食店が休業になると、そこへ卸していた食材は行く場を失います。
例えば養殖の魚、海に網をはり養殖場として育てた魚達も食べごろがあります。また、魚の場合稚魚から2~3年育てて、出荷する。
このサイクルがスムーズに回ってこそ、収益と雇用が回ります。
逆に一か所でも滞れば、全て止まってしまいます。
そこから生まれた、無料でお刺身をもう一品プレゼントサービス。
これはまさに国内生産者、漁師さん達を支え合うすばらしい取り組みだと思います。
無料サービス以外でも、
収益ゼロでも国産品の安心安全を食してもらう試み
日本の海で日本の漁師さん達に育てられたお魚達、出荷待ちでいけすの中にいる魚達に餌をあげないわけにはいきませんし、稚魚達も大きく育ってきます。
ところが出荷先(出口)が無いと数年後の出荷を見越した稚魚達も育てられません。
いけすで大きく育ち過ぎた魚達も行く場を失ってしまいます。
野菜もそうですよね。
学校が休校になり、給食用として育てていた農作物は行き場を失い、廃棄せざるおえない状況もありました。
私の実家は農家をやっているので、数ヶ月(数年)かけて育ててきた食材が日の目を見ずに捨てられていく。
こんなに悲しいことはありません。
これこそ、究極の食材ロスです。
これらの食材ロスを減らす為、生産者の生活を守る為に、体力のある食品メーカーや国からの支援で生産者から食材を買い取り、それを食べたい人へ届ける。
これって、素晴らしいことだと私は思います。
いずれ経済が元に戻り、仕事も収入も普段通りになったら、あの時の食材、美味しかったな。また食べたいな。
そう思ったリピーターの方だって、絶対にいると思います。
国内の需要と供給を見直せるチャンス!
始めに挙げた、マスクだって同じだと思います。
かなり早い段階で、国内生産品の布マスクが配布される。
もしくは必要な方は市役所などへ取りに行くシステムだった場合、そこにはオシャレなデザインや工夫を凝らした無料のマスクがおいてあり、各世帯で決められた枚数だけ頂ける。
仮にそんな仕組みが出来ていたら、使いやすさを実感できて、そのマスクを手掛けた繊維メーカーの商品、
気になってしまうと思います。
例えば、引き出物や贈答品のタオルとして使わせてもらうとか。
私はマスクとは関係ないですが、国産品の靴下を購入してしまいました。それについては別記事で紹介します。
食材や衣類、マスクなどこれら品薄状態だったものが全て国産品で、無料や安価で入手出来てたら、経済が回復してきた時に恩返しの好循環が生まれると思います。
まさに国内生産品のサイクルが、輸入に頼っていた時よりも遥かに回り易くなってくれるのではないでしょうか?
靴下で国産品といえば、やっぱりココ
酪農農家を支える飼料メーカー
お肉や牛乳なども同じですね。
ところで、ここを読んでくれてるあなたは
- 美味しい牛乳飲んでますか?
- A5ランクの和牛、食べたことありますか?
私は普通の牛乳は時々飲みますが、A5ランクの和牛なんて、仕事で偉い人に御馳走してもらう時くらいしか食べた事ありません。
北海道から九州まで日本の各地で育てられている牛さん、牛を育てる為には大きな土地と牛に食べさせる餌が必要です。
それらの餌、牧草だけじゃありません。
たまにテレビなどで、通常の餌にリンゴやパイナップルを混ぜて与えたら、すごく良質のお肉なったとか、見たことありませんか?
でも、それとは別で一般的には普通の餌と見た目がすごく似ている飼料ですが、実はこれらにも良質の飼料とそうではないものもあります。
もちろん、良質な飼料には生産している人達のたくさんの工夫と知恵が注ぎ込まれています。
全国にある牛舎へ届けている飼料を作る為には、大量の穀物が必要です。また、それぞれの用途に合わせた栄養成分の配合も必要になってきます。
素人の人が見ただけでは、ほとんど区別が付きません。
しかし、大量の穀物原料を仕入れてそれらを各牛舎用として調合したり、入荷予定だった原材料が規定量入ってこないと、他の穀物をつかったりして栄養成分を近づけたり(規定内に収めたり)しなければなりません。
そういう人達の支えがあって、各牛舎へ栄養満点の飼料が届けられていきます。
もちろん、安価でお腹は一杯になり、高カロリーで成長の早い飼料もあります。
しかし、
これらのことは、クラウドビジネスを通じて知り合った方から教えてもらいました。
今、各商店やスーパー、デパートでも生産者を守る為の試みがいくつも行われています。
国産の美味しくて安心・安全な食材を食べることは、その生産者、畜産や農作物生産者を守ることに繋がることは間違いないでしょう。
やっぱり、国内生産と国内需要はとっても大切な関係だと思います。国内生産が活発になれば、国内需要率も高まり、雇用や失業率低下にも影響してきます。
また、新たなビジネスだって生まれてくると私は思います。
日本経済、内需を回そう!と思ったまとめ
今回は、真っ先に取り掛かって欲しかった布マスクの国内生産と国内供給についてと、漁業や農業、酪農について、素人の私でも感じていることを書いてみました。
私は主に国内で使われる自動車や電化製品の部品や試作品を作る、製造業に20年以上勤めています。
ですが、業界は違っても国産品に拘ることは、日本経済にとって、とっても大切なことだと感じてますので、その思いに共感して頂けましたら幸いです。
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