娘を持つ父親として、心あたたまる雛祭りの紹介です。
一人の女性が、やがて大人になって親になり、ひな壇の想い出と父親に対しての気持ちを語ってくれました。
はたしてうちの娘は、どんな大人になるかな?
反抗期に差し掛かった子供を持つ、少し不安なお父さんにむけて、心温まるお話しです。
友達の家で見た雛人形が羨ましかった少女
わたしが雛人形を知ったのは、小学生の時、友達の家で見たのが初めてでした。
友達の家へ、ひな祭りパーティーに呼ばれて、そこで初めて見たひな壇は、高さ1メートル50センチ程はある大きなものでした。
あの頃の私よりも、大きなひな壇です。
初めてその大きなひな壇をみた私は、その華やかさに心を奪われて、夢中になってお人形さんを見ていたのを思い出します。
わたしの実家では、ひな祭りはしていましたが、ひな壇はありませんでした。
簡単にひなあられを食べたり、いつもよりも少しだけ豪華なご飯を食べる程度です。
私が子供の時は、家族でデパートとかほとんど連れていってもらえず、豪華なひな壇は、テレビのCMで見かける程度です。
実際の雛人形を見たことがなく、その存在すらよく知らなかった私は、とても友達が羨ましくて、しかたがありません。
ひな人形がほしくておねだり
家に帰るとさっそく母親を捕まえて、大きくて華やかな雛人形の事をずーっと話していたのを今でも忘れません。
友だちの家で見た大きなひな壇と、綺麗で華やかだった姿が、当時の子供の心に凄く響いたのでしょう。
と母親を困らせていたのを今も覚えています。
そんなワガママ娘(私)に対して、お母さんは、
うちは家も狭く、お金も無いから無理なのよ!
そう言って私の事を怒りながらも、
ご飯を作ってくれていました。
当時、私はまだ小さな子供だったので、お母さんの気持ちを考える事は出来ませんでした。
ただひたすら悲しくて悔しくて、
あのひな壇をみてからの数日間は、
夜は泣きながら眠りについた記憶が残ります。
そんなお父さんを見てわたしは、
と怒り気味で父親にも当っていました。
叶うなら、あの頃の自分を叱りたい
数日間ワガママを言い続ける私をみて
お父さんが、呼びつけます。
と思って、
やっとワガママを言うのを諦めかけた時です。
と、呼ばれます。
えっ?
怒られないかな?なにかな?
そう思いながら、父親の部屋に行ってみると?
小さな箱が1つありました。
そして、蓋を開けるとそこには
小さな小さな
ひな壇が入っていました。
父親はわたしに、
と笑顔で言いました。
ところが、わたしが当時欲しかったのは友達の家にあったような、大きなひな壇だったんです。
わたしは
と怒って部屋を出て来てしまいました。
今思い出して父親の気持ちを考えると、胸が苦しくなります。
お父さん、ごめんなさい!!
お雛様が見守ってくれた20年後
私もすっかり大人になり、娘も生まれました。
自分も親となって、やっと父親の気持ちが分かります。
もちろん、母親の気持ちも分かります。
当時生活が貧しかったのに、娘である私を喜ばせようとして、やりくりした家計から買ってくれたお雛様だったんだなって…。
でも、その雛人形は現在私の家にいます!
大人になって後悔して、
お父さん、お母さんにも謝りました。
するとお父さんは、私が怒って部屋を出て行ってしまった事をまるで、そんな事はなかったかのように話してくれました。
きっと、父親の優しさでしょう。親となった今だから、分かりました。
そして、笑って許してくれました。
本当に申し訳ないことをしたと思います。
それから、我が家でも娘が生まれて、
毎年桃の節句
ひな祭りをお祝いします。
そして娘に対してのお雛様は
もちろん、あの時のひな壇
これ↓です^ – ^。
ちなみに、娘はこのひな壇が、大のお気に入りです♪
思い出いっぱいひな壇のまとめ
いかがでしたか?
うちには、ちょうど年齢的にも難しい年ごろの娘がいますので、このお話を教えてもらった時に、なぜか目の奥が熱くなってしまいました。
あと数年後、うちの小さなひな壇↑コレも
娘の良き思い出になってくれるのかな?
そう思い、また明日から仕事を頑張る活力とさせて貰うことにします。
お雛様に限らず、お人形は人々の身代わりとして古来より崇められてきました。これは、日本にかぎらず、人類共通の文化だと思います。
土偶も見た目は人形ですもんね。
ところで、お雛様って時代と共に進化して来ているのはご存知ですか?私はあまり意識してなかったので、知りませんでしたが、調べて少しだけわかりました。
そこで
の記事で少しふれてみたので、あわせてどうぞ。
最後まで読んで頂き有難うございました。
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