先日久しぶりに外注メーカーへ電話した時のことです。
仕事の発注には至りませんでしたが、凄く元気をもらいましたので、記事にします。
営業マンの方は、是非参考にして下さい。
ちなみに私は現在、製造業の現場で働いている作業員です。なので、普段はほとんど取引先と電話をすることはありません。
でも、以前は技術営業を4年ほどやってた経験があります。
この記事では、前職ではライバル会社だったけど、現在の会社ではたまに取引している外注さんで、そこの営業マンから学んだ内容です。
元気だけが取り柄と言ってきた外注さん
先日、社内の営業から加工方法と見積について相談がありました。
相談の内容は、社内加工は不可能ではありませんが、設備的に非常に難しく工数(費用)がかかってしまうので、
『知合いの機械加工屋さんだったら、もっと早く安くできるよ』
そのように営業へ伝えました。
すると、うちの営業が
『その会社と連絡とってくれない?』
そんな経緯があったので、久しぶりに電話をしてみます。
さっそく電話をしてみると…
営業だったはずの彼は、組み立て部署で部品の組み立てをやっていました。
○○さん、久しぶり!
元気でしたか?そちらの会社は、コロナ平気?
いゃぁ〜、
忙しくて大変ですよ!なにせ、コロナ陽性者が1人でちゃいまして、
今、社内はグチャグチャです。
私も今、組み立てラインで組み立てやってます!
えっ!?
営業はやってないんですか?
やってますよ。営業やりつつ、組立もやってます。
2ヶ月先まで現場は、パンパンで、悪いけどそれ以降じゃないと仕事入んないよ!
で、どうしたの?
雑談のやり取りを少ししてから、
忙しくて仕事が入らないと分かりつつ、内容を説明します。
すると、
私の知らない加工方法とか、特殊工具の工期や値段、より最適な加工方法などをたくさん教えてくれました。
雑談も交えて30分以上は喋ってたと思います。
結果としてはムリと分かったので、
忙しいのにゴメンね!
長いこと手を止めさせちゃったね。
でも○○さんの元気な声を聞けて良かったよ!またタイミングが合えば、仕事頼みますね。
と伝えて電話を切ろうとすると、
元気だけが取り柄ですから!
そう言ってくれて、再び10分以上雑談で盛り上がりました。
現場作業から営業トークへの宝探し
こんな彼の勤め先ではコロナが出てしまったので、今まで以上に感染拡大を防止しながらの作業現場となっています。
そんな中で、彼は営業業務をやりつつ外出自粛やリモート営業で今までより外へ出る頻度が少なくなりました。
なので、社内にいて時間が取れるときは現場の手伝いをしているそうです。
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私が今まで関わってきた営業さんの場合、現場は現場の人達が仕事をして営業は営業。というようにお互いの境界線を持っていました。
現在私が勤めている会社でも一緒です。
でも、外注さんの彼は自分の手が空いた時で現場が忙しい時は、進んで現場の作業を手伝っています。
何故かというと、
- 現場の意見をたくさん聞けるから
- 実際の作業内容を経験し理解すると、お客様へより具体的に説明できるから
この2つの理由があるからです。
この気持ちは私も技術営業をやってた経験から、最も大切なことだと思っています。
これらの理由を踏まえて彼は、
『元気だけが取り柄ですから。』
と答えたんですよね。
彼はそんなことをわざわざ説明してくれませんでした、私が
『現場で宝探しでもしてるの?』
と聞いたところ、
『バレましたか。そういうことです。』
と教えてくれた。
この回答から私は察しました。
こういう時代だからこそ今できることを彼はやっていたんですよね。
ちなみに彼はその会社で1、2位を競う実績を持つ営業マンです。
外回りが難しくなった営業マンへ伝えたいこと
新型コロナの影響で
仕事が減った。業績が悪くなった。
と騒ぐことよりも、今だからできるお宝探しって探してみると身近に転がってたりします。
このことを私は今回相談してきたうちの営業へ伝えました。
苦笑いしてましたが、きっと少しは何かを感じてくれたと思います。
また、うちの営業へは客先営業の方が教えてくれた情報、
- そろそろ大手工作機械メーカーが動き始めるよ
- 下火だった各企業の設備投資が動くところは動き始まるよ
この2つを伝えて、ライバル試作メーカーに負けないように営業をかけてもらえるように伝えました。
これらの情報は明確な根拠はありませんが、工作機械メーカーへ部品供給している部品加工メーカーがすごく忙しくなってきているからです。
まとめ
元気だけが取り柄ですから。
と言ってきた営業マンは、
実はものすごい努力家だったり、すごく粘り強い精神を持っている方が多いと思います。
今まで通りの営業が通用してこなくなった現代でも、新しい切り札は意外と身近なところに眠っているかもしれませんね。
今回の内容が頑張る営業マンの参考になれましたら幸いです。
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